リレーインタビュー
TOPページへ TOPページアーカイブスリレーインタビュー一覧2006年第6回
企業リレーインタビュー
亀井通産株式会社 代表取締役社長 亀井 創太郎 氏
(熊本経済同友会 副代表幹事 新しい観光・集客に関する部会長)
【インタビュー風景の動画】

1.亀井通産について
(1)歴史 ―明治2年の創業以来、一貫して"食"を扱う―
  当社は、明治2年に創業し、今年で137年目になります。明治19年の文献「熊本商家繁昌図録」において、社名を"かめや"と名乗っていた当時、「漬物、乾物、こんにゃく、昆布類」を扱う卸商として紹介されており、創業以来、一貫して"食"を扱っています。
(2)特色 ―地域を活かし、きめ細かいリテールサポートを実施―
  流通業は、常に変化を求められます。消費者が変われば、商品、店、チャネルへと次々と変化を迫られ、変化対応業と喩えられるくらいに、常に革新が求められる。これが、流通業の宿命といえます。
  また、流通業のもうひとつの特性として、「パートナーシップが重要」ということがあげられます。小売店の繁栄があって、はじめて我々の繁栄があり、単に商品を供給するだけでなく、何でも相談にのりますというスタンスが必要になります。
  当社は、地域に密着した卸売業であり、地域に精通し、地域の食品・産品を積極的に扱い、きめ細かいリテールサポートを行うことが、当社の存在価値であり、基本戦略でもあります。
(3)将来に向けて ―アイディアを駆使して、熊本から発信―
  熊本には、大変豊富な資源がありますが、残念ながら、必ずしも活かされているとは言えず、マーケットとして広がりをみせていません。逆に言うと、ここにビジネスチャンスがあると考え、2004年の九州新幹線の一部開業に合わせ、熊本のあか牛、赤酒、馬刺などの赤のイメージ、鹿児島の黒豚、黒麹(芋焼酎)、黒糖などの黒のイメージをブランド化した「肥後の赤、薩摩の黒」という商品を展開しています。今後も、薩摩の黒に負けないよう、熊本の赤文化を広げていきたいと考えています。
  また、情報発信が大切との思いから、「辛子れんこん」「あか牛」のネクタイを開発しました。おかげさまで、1ヶ月で350本を完売するなど、ご好評を頂くとともに、賑わいの創出という意味においても、貢献ができたのではないかと思います。今後は、「スイカ」「デコポン」など、"食"に絡んだ続編を考えてみたいと思います。
  一企業が、こういった取り組みを行うことで、周りに関心を与え、それが地域の力となり、熊本ブランドの浸透が進んでいくのではないかと思います。そして、それが私の役割だと考えています。
2.熊本の観光振興に向けた取り組み
(1)取り組みのキッカケ ―観光をトリガに、幅広い産業の活性化を!―
  「熊本の産業を活性化するためには」と考えたとき、多くの地場産業が参画して、その影響の裾野が広く、工夫次第によって面白くできる産業は、「観光」であるとの思いに至り、熊本経済同友会「新しい観光・集客に関する部会」部会長や熊本商工会議所「観光振興委員会」委員長などを、引き受けることにしました。
(2)これまでの取り組み ―ダックレースから始まった、熊本の新しい魅力づくり―
  同友会の部会活動の中で、提言書をまとめたことがスタートになり、それをベースに活動を進めてきました。特に起点となったのは、「坪井川武蔵ダックレース」であり、想像を絶するような課題が山積する中、官民共同で実現することでき、様々な面で、良い影響を与えることができたのではないかと考えています。
  これらの行動が、熊本ルネッサンス運動にも繋がり、若い次の世代のリーダが誕生しはじめていることは、大変、喜ばしいことです。
  また、熊本の魅力創造の一環として、旧熊本藩主の細川家が所蔵していた膨大な歴史資料や美術品のコレクション「永青文庫」の里帰り運動についても、いよいよ実現できつつあります。こういったことは、まず声をあげることが大切で、声をあげると、共感を生み、共感が行動となって、人を動かします。熊本城築城400年祭や新幹線全線開通を迎えるにあたり、熊本を単なる通過駅にしない新しい魅力のひとつになると期待しています。
(3)今後の抱負 ―肥後学検定により、若い世代の参加を!―
  築城400年祭を一過性のイベントにしてはダメで、今後100年の熊本まちづくりのスタートと位置付ける必要があると思います。そのためにも幅広い世代、特に若い世代に参加頂くことは重要であり、楽しく肥後学を身に付けて頂くための検定制度について、実現させたいと考えています。
  また、市町村合併で地名がなくなりつつある現在、まちのDNAである地名の復活にも、取り組みを進めていきたいと思います。
3.会員へのメッセージ ―知識を身につけ、幅広い人脈形成を!―
  同友会は、あまり拘束されることなく、自分の興味ある部会、講演会等に参加することで、様々な知識が身に付き、また、幅広い業種、年代の方々が参加されているので、豊富な人脈形成に役立ちます。
  九州の他県同友会等との交流もさかんですが、残念ながら、熊本からの参加者が多くありません。九州レベルでのマーケットの情報交換、ノウハウ共有、業務提携など、積極的に行動する人が多くなることを期待しています。是非、同友会活動を通して、行動範囲を広げ、意識改革を図って欲しいと思います。
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