視察報告
TOPページへ TOPページアーカイブス視察報告一覧2003年第2回

議 事 録

日時

場所

対応者

平成15年1月16日(木)13:30〜15:50

三重県庁(1F会議室)

三重県

地域振興部 情報政策チーム 水野マネージャ、鳥井主管 他 3名

          

視察目的

三重県における電子行政サービス等の取組み視察

内容(要旨) 1.三重県における情報政策の狙い
@IT革命によるパラダイムシフトの対応
・ネットワーク社会において、県民一人ひとりがいつでもどこでも主体的に情報の受発信し活用できる 豊かで潤いのある社会づくりを目指して、情報先進県を目指している。

Aリアルタイム、インタラクティブな情報の流れ
・県民との情報共有を行い、生活者起点の県政の実現(民主主義の再構築)を目指している。このため、電子県庁・電子自治体の推進と県民が高度な情報通信サービスを享受できる環境づくりを進めており、また、IT戦略を「政策推進システム」(県政を動かす仕組み)と「行政経営品質向上活動」(チェックして改善する仕組みを通じてエクセレントガバメントを実現するための基盤として位置づけて、徹底した取り組みを推進している。

2.情報化の取り組み(あゆみ)と目指す地域経営⇒図1、図2参照

3.情報インフラ整備について
@地域特性を活かした情報基盤の活用
・地域における難視聴地域対策として、H6年度より総務省の「新世代地域ケーブルテレビ施設整備事業補助金」を導入し、県内のケーブルテレビ網の整備、充実に着手してきている。

H14年度末には、三重県内69市町村の全てでケーブルテレビの視聴が可能となり、カバー率もほぼ100%となる予定となっている。また、CATVも先行したが、他サービスも伸びており、相乗効果となっているのでは?と考えている。


4.業務プロセス革新プロジェクトについて
@総合文書管理システム(LAN端末による説明)
・電子決裁、電子保存、情報公開まで含めた、すべての文書のライフサイクル全般を電子化し、ペーパーレスを進めている。しかし、現状は紙での決裁も多く、その利便性について説いているところである。
A電子申請
・どこでも、いつでも、どのような手段でも、許認可・県有施設等の申請・予約等ができるように、手続の電子化を図り、平成15年春には、申請・届出のパイロットシステムの開発運用を目指している。

B電子調達
・事務用品等様々な消耗品・備品調達手続きの電子化を図っている。

5.志摩サイバーベースプロジェクトについて
@サイバーウェッブジャパン(CWJ)
・志摩は、国内有数の国際光ケーブルの陸揚げ地点となっている。その地の利を活かして、インターネット・エクスチェンジ(IX)やインターネットデータセンター(iDC)を整備し、県内ビジネス情報基盤の強化、情報産業の活性化に向けた取組みを行っている。

・具体的には、@iDCサービス(ホスティング、ハウジング等)、AEC(B2C、B2C)サービス、BIT関連企業への施設貸し出し等を実施している。

A障害者支援NPO「eふぉーらむ」  
・NPO「eふぉーらむ」として、障害者へのIT関連技能の修得を行い、一般企業等からの仕事を受託できるような取組みを行っている。現在は、県からのHP作成委託などで、技術向上へ向けて取り組んでいる状況にある。

6.GISの取組みについて
・今回、庁内のイントラネット版での利用状況等を、実際に庁内LAN端末画面を見ながら説明をして頂いた。
現在、三重県では、基盤となる白地図を作成し、庁内はもとより前市町村へ展開して共通地図として展開している。更に昨年8月よりHP上で一般へも開放し、今後、企業、住民の活用を促していく段階にある。
具体的には、三重県HP(http://www.gis.pref.mie.jp/index.html)にてご覧頂ける。

  • その他

(質疑応答等)

(県民自体の情報化・リテラシー向上について)

  • 県自体の先進的な情報化の取組みに対し、一般住民のITリテラシー等の引き上げ策については、非常に苦慮しているとのことで、各市町村と連携しながら講習等の施策を検討しているとのこと。また、情報公開を進めて、県民が必要としているものをHP等を通じて提供していくことが、県民のIT活用に繋がるのではとのことであった。

(観光におけるGIS等のIT活用について)

  • 観光におけるIT活用について、GIS活用の可能性について話が及んだところ、実際に観光情報(飲食店、宿泊施設等)を持っているのは民間であり、今後、観光に生かしていくには民間のコンテンツ提供、見易さを視点にした地図の改良等が必要とのことであった。

(地域の情報産業活性化について)

  • 地域の情報産業活性化(地場企業の育成)については、具体的な施策は検討中で更公開できないとのことであったが、地場企業へ何らかの事業委託等を検討しているとのことであった。また、長崎県における、分割発注方式による地域産業への配慮も非常に参考になっているとのことであった。

(参考になる他自治体について)

  • 先進的な三重県が参考にしているような自治体については、全てが参考になるわけではないが、三鷹市、横須賀市、岐阜県等の名前が挙がっており、電子行政サービスに関しては、横須賀市などと交流し情報収集に努めているとのお話もあった。

 

−図1−
図2(三重県HPより抜粋)

■フェーズ1

 地域経営マネージメント基幹データベースを活用することで、今まで、A,B,Cといった県庁内の各分野が組織の壁を越えて、互いに連携し合い、地域を切り口とした総合行政を実現できると考えています。これは場合によっては、何々部といった組織構造のあり方そのものを変える革命的な意味を持ったツールであると考えています。

■フェーズ2

 このような変革は、県庁内部にとどまるまることなく、国や市町村との関係にまで拡大されて行くものと考えています。

 国の事業、県の事業、市町村の事業がシステム上で一覧されると、事業の説明責任を果たすためにも私たち行政は変わらざるを得ないのであろうと思います。

 つまり、生活者にとって最も身近な行政体である市町村が、住民ニーズに沿った政策立案を決定していくことが、なお一層重大になってくると考えています。

■フェーズ3

 またこのような変革は、県及び市町村だけの行政内部だけにとどまらないものであると考えております。

 フェーズ1及び2において、行政からの情報公開や情報提供の客体であった「生活者」は、GISをはじめとする情報ツールを知ることにより、また、利用することにより、自ら考え、自ら決定することが出来る「主体」へと変容していくと考えます。

行政が発信する情報と生活者が発信する情報が、単に共有されるだけではなく、地域における課題やあるべき姿を相互に議論し合う、そんな社会が「生活者起点」の本当の姿であり、それがフェーズ3であると考えます。 このような社会を目指すのが「地域経営」を考える私達の使命だと考えています。

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